上手に描けないときがある
どんなに絵が得意な人でも、必ず「うまく描けないとき」があります。
ある特定の条件下では普段通りにうまく描けないという意味なのですが、それはどういうときでしょうか。
それは、睡眠不足のときです。
睡眠不足のときは、様々な点においてパフォーマンスが落ちています。
「徹夜明けはひどい顔をしているな」と自分で感じたことはありませんか?
それと同じです。
ひどくなっているのは顔だけではないのです。
若い頃はあまり気にならないかもしれません。
寝不足だと妙にテンションが上り、なんでもできると感じることもあるでしょう。
でも実際は…
かなり行動が雑になっています。
絵を描く時の指先の微妙な動作は、1ミリ狂えば全く別の絵になります。
鉛筆でも筆でも同じです。
寝不足の日は、とにかく手先が思い通りに動きません。
もちろん、手先だけでなく、頭の中も雑になっています。
普段だったら気付けるようなことも気付けなくなり、発想も湧かず、完成までの道筋もイメージできなくなってしまいます。
私の実感では、本来の実力の半分くらいしか力を発揮できない印象です。(なにをもって半分かは難しいですが、あくまで印象です)
絵を描くことにおいて睡眠不足は天敵と言って良いと思います。

しかし、絵を描くことが好きな人は、夜型の人が多いイメージがあります。
私自身も夜型の一人です。
夜中のほうが覚醒し作品の制作も進みます。
ただ、試験は日中に行われます。
そのため、受験生は直前の夜中まで根を詰めて作業するのはやめたほうが良いでしょう。
先日の投稿でも書きましたが、デッサンは1日2日でいきなり上手にはなりません。
それまでコツコツ積み上げてきた努力の結果が、試験当日に作品となって現れます。
ならば当日は頭をスッキリさせて、リラックスし実力を出し切れる最高のコンディションで臨めると良いですよね。
睡眠不足の人は、それまでの努力が全て吹き飛んでしまうと思ってください。
それくらい、睡眠不足は「敵」なのです。
最近はスマホが手元にある生活があたりまえとなりました。
全く使わないのは難しいでしょうが、少なくともモニターを見る時間を減らして、夜ぐっすり寝られる時間を増やしてくださいね。
みんなの夢が叶いますように。
